浅田先生の講演の第3回目は、鎌倉を離れて横須賀へ。
というのも先日、料亭「小松」が焼失してしまったというニュースが飛び込んできたからです。
実は浅田先生が神奈川新聞横須賀支局長時代の1993年に「小松」の女将を半年間30回にわたって取材し「海軍料亭 小松物語」という書籍を執筆しているのです。これはいま聞くしかないだろうと急遽お願いしました。
会員限定で、しかも平日の午後にもかかわらず6人が参加。内2人が横須賀在住、1人が在勤です。
そもそも「小松」との縁は、記者時代の記者クラブの盆暮れの宴会だったそうです。そのころは由緒ある料亭だと聞いていても気に留めることはなかったとのこと。支社長になってから連載の題材を探して行き当たったそうです。
ただし実際には連載されず、いきなり書籍化。以来、「小松」が語られるときには「海軍料亭」が冠に付くようになったとか。
司馬遼太郎さんの「街道をゆく~三浦半島記」にも引用されていることから、この本がいかに貴重だったかがうかがい知れます。
さて、女将山本直枝さんの口から語られた海軍幹部たちの姿が生々しくよみがえります。三国同盟に反対したこと、山本五十六が家族にも漏らさないことを直枝さんにほのめかせたり、終戦の工作を行った経緯など、エピソードを交えてお話いただきました。
さて、今日のお菓子は、横須賀にちなんで「軍港めぐりせんべい」と鎌倉ニュージャーマンの「レーズンサンド」。実はせんべいは会員の森川さんのお土産です。ありがとうございました。
後半は、横須賀だけでなく鎌倉にも話が及んでいつもの歴史談義に。
「学生時代にこういう先生がいてくれたら、きっともっと歴史を学んだはず」との声もあがるほど、興味深い話が続出。今回も時間をオーバーしてしまいました。
参加者のみなさん、浅田先生ありがとうございました。
次は第4回ですが、こんな話が聴いてみたいというリクエストもお待ちしています。
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