甘い奇跡の物語

ご存知のようにカマゾウのテーブルには、いつもお菓子が絶えません。

みんなでシェアできるようにと、さりげなく誰かが買ってきてくれたり、旅行でお土産を買ってきてくれたりする人も。ほんと、ありがたいです。

 

 

中でも、三田さん。

「今日はこんなもの買ってきたよ」と、毎回お菓子を手に来室されるので、「年中無休のサンタ(三田)さん」と呼ばれています(笑)。

 

その三田さんがある日、大船のルミネで買ってきたよと言いながらテーブルに置いたのが、マーロウさんの袋でした。中にはパウンドケーキが。2023年9月8日のことです。

 

マーロウさんといえばあの「ビーカープリン」が有名ですが、プリン以外の商品もあるんだねと、在室していた皆さんでおいしくいただくことになりました。

 

 

「しかも、グルテンフリーじゃん。あたしも食べられる!」

と叫んだのは、小麦粉アレルギーだという若い女性会員さん。

 

 

「マーロウさん好きだけど、さらに好印象!」

という話から、

「そういえば大船駅にはあるけど、鎌倉駅周辺にはないよね」

「いつも、わざわざ逗子や葉山に買いに行ってるんだ」

「鎌倉にあったらうれしい」

「鎌倉に来てくれないかな」

と盛り上がりました。そして、

 

 

「今、建て替え中の松林堂ビルに入ってくれたらサイコーじゃん!」

 

 

松林堂ビルはカマゾウから駅に向かって7軒隣りで、2024年春に竣工予定。すでにエクセルシオールカフェさんの入居は決まっていましたが、若宮大路側の1階のテナントは未定でした。

 

 

「いいですねぇマーロウさん。じゃあ、メール送ってみますよ」

 

テーブルを囲んでパソコンを前にしていた高橋勝彦さんが、早速アプローチします。そう、高橋さんは「鎌倉ひとはこ」で不動産の仕事をしています。

 

 

 

あとあとマーロウさんに直接お話を伺うと、鎌倉エリアからのオファーは過去にも度々あったそうですが、地元のお客様がメインになるようなエリアの物件とは巡り会えなかったとのこと。

 

そんなマーロウさんにとって、地元の人が利用する東急ストアの向かいで、しかも駅前ロータリーに面している松林堂ビルへの入居を提案するメールは、願ってもないオファーだったようです。

 

 

さらに驚くことに、現会長は鎌倉生まれでした。ご両親が営んでいたのは「八百正」という八百屋さんで、小町通りを進んで左に入るカフェ・ディモンシュさんのはす向かいあたりにあったそうです。

 

会長にとって思い入れのある「同じ『小町』で見つかったのはうれしい」と笑顔で振り返られました。ちょうど2024年は創業40周年という区切りの年だったため、実に絶好のタイミングだったんですね。

 

 

それにしても、あの日、三田さんがパウンドケーキを差し入れに買ってきてくれなかったら。

あの時、そこにマーロウ好きの皆さんがいなかったら。

そして、同じテーブルを囲んで高橋さんが座っていなかったら(だいたい座っているけど)。そうです、まだマーロウさんは鎌倉に来ていなかったかもしれません。

 

 

あっ、そもそも「松林堂ビル」さんが建て替えになっていなければ、この話も生まれていなかったことを考えると、松林堂さんにも感謝です。松林堂さんの親族の皆さん(笑)が会員になってくださっていたことも奇跡でしたよね。

 

 

毎日のように小さな奇跡が生まれているカマゾウではありますが、こんなうれしいとんとん拍子もあるんだなと、皆さんのつながりに室長の僕は、マーロウさんオープン日に一人ニコニコしています。

 

 

 マーロウさん、鎌倉駅前店オープン、おめでとうございます!

 

 

*タイトルの写真は、会長さんがくださった本です。「いただいた大切な本ですが、よりたくさんの皆さんに見てもらえたらと思って」と、鎌倉ゆかりの本を贈書くださいました。ありがとうございます。超レア本ですので、皆さんもご来室の際にご覧くださいね。

 

 

プレオープンの3/18日、無料で提供されたプリンソフトクリームにかけ放題だからといって、キャラメルソースをかけ続けてダクダクにしているシーン(笑)。ごちそうさまでした。