<カマゾウコーヒーミーティング 後半>

ここでタリーズ鎌倉鶴岡八幡宮店の飯島隆之店長が登場。「読書に合うコーヒーをブレンドしてみました」と店長自らがブレンドした「カマゾウブレンド」を大テーブルでドリップのデモンストレーションが始まりました。

 

あらためてコーヒーの香りが店内を満たし、後方からは淹れたてのコーヒーをトレイに載せて男性会員さんが運んできます。なんだかすごい空間になってきました。タリーズさんからの粋な「ふるまいコーヒー」でした。

 

※写真提供:石渡千賀子さん

 

「あの人は誰?」

何度もカマゾウで会っているのに気づかない人も多かった女優の奥山眞佐子さんが登場。それはシルバーの髪のせい。着物は大島紬で、描かれた柄は椿。始まった朗読は、小川糸著「ツバキ文具店」の最後の先代へ宛てた手紙でした。

 

語りだすと、にぎやかだった会場は水を打ったように静まり返り、奥山さんの声と息づかいだけが響き渡ります。あふれ出す思いに唇が震え、時おり涙が浮かびます。同書を読んでいない人でさえ心が揺さぶられるようで、会場のあちらこちらで鼻をすする音が。

 

読み終え一瞬、間があいた後、割れんばかりの拍手が起きます。プロ俳優の迫真の朗読を堪能するひとときでした。

 

 

最後は、オーボエとバリトン、そして三味線という異色のコラボ演奏です。

 

実は、翌日に本番を迎える「レゾナンス鎌倉」コンサートシリーズ最終日の覚園寺でのリハーサルを終えて駆け付けてくれた三人。世界的なオーボエ奏者の吉井瑞穂さん、ヨーロッパで活躍しているスミス・アリスターさん、そして国立劇場などで演奏する機会も多い荻江寿槇さんとも一流の演奏家です。

 

荻江さんがカマゾウで開いている「初めての三味線ワークショップ」に吉井さんとアリスターさんが参加したのがきっかけで今回のコラボが実現しました。

 

この日は吉井さんがオーボエのソロで1曲、そして翌日に演奏する「喜撰」を3人で。体験したことのない音楽が響き渡る不思議な空間になりました。思わず立ち上がって拍手する人、「ブラボー!」の声も掛かります。

 

興奮冷めやらぬうちに鈴木室長が挨拶。「こういった会をやることも想像していなかった」が、はじめに考えた「みんなでつくっていく図書館というコンセプトだけは外れていなかった」「これからもいっしょに、どこにもない図書室をつくっていきましょう」とミーティングを締めくくりました。

 

この日集まったのは約70人。同じ会員同士が顔を合わせて交流し、同じ会員の一流のパフォーマンスに酔いしれた3時間でした。

 

来場者のみなさん、出演者のみなさん、ありがとうございました。

またいつものように、いつものカマゾウでお会いしましょう。 

 

 

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写真班はカマゾウカメラ部の佐久間芳之さん、森崎清光さんにお願いしました。

また、会場に機材など荷物を運んでくださったり会場設営をお手伝いいただいたカマゾウチ力持ち部のみなさん、受け付けをしてくださったカマゾウ経理部のみなさん、そのほかもろもろお手伝いいただきましたカマゾウ広報部・・・いや、後方部のみなさん、企画からおつきあいくださったカマゾウを盛り上げるゾウ会議に参加くださったみなさん、そのほかお手伝いはありませんか?とお声がけくださったみなさんにも、この場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 

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タリーズコーヒーのみなさまにもたいへんお世話になりました。遅くまでありがとうございます。これをお読みのみなさんもぜひ、タリーズ鎌倉鶴岡八幡宮前店をご利用くださいね。

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